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「超音読」英語勉強法/野島裕昭 著 

同時通訳で有名な國弘正雄氏が音読の効用を説いて以来、世の中では音読勉強法が話題になっています。そして音読について書かれた英語学習本もたくさんありますが、今回紹介する野島裕昭氏の『「超音読」英語勉強法』は初心者から上級者までをカバーした、非常に中身の濃い内容の本です。

著者の経歴と本の特徴がが表紙に、こんなふうに紹介されています。

「海外留学経験なし、英語偏差値42、テスト0点で高校中退。でも、この方法でTOEIC満点が取れた!驚くほど聞き取れる!別人のように話せる!簡単な工夫で英語脳が全開するシンプル・メソッド」

野村氏は自身の体験から、自信を持って「効果アリ!」と断言できる英語学習法は次の4つだと言っています。

1)リーディング
2)リスニング(シャドーイングを含む)
3)実践の会話
4)単語の復習

そして英語がなかなか上達しない人は一見、ちゃんと勉強しているように見えるが、上達していく人と比べると毎日ほんの少しずつ、自分では気づかないほどの小さなズレがあるようだと言っています。

そのズレにいかに早く気がついて、正しい方向に修正していけるかが上達する上で大切とのことです。

自分の学習法を見直す上で特にためになったアドバイスを2つ紹介します。

●リスニング力はリスニングでは伸びない。

これは奇をてらった表現ではなく、リスニング「だけ」でリスニング力を伸ばそうとするのは戦略的には間違っているということです。

英語が聞き取れない原因はもっと単純で、ネイティブのスピードで英語を理解することに慣れていないからです。

野島氏はCNNのアナウンサーが読み上げる原稿の一部を例にあげて、読者に簡単なテストをさせながら納得のいく説明をしています。

そして、リスニング力を伸ばしたいのなら音読力を同時に伸ばしていくことが最も効果的な学習法だと言っています。

英検やTOEICで出題されるリスニングの問題は、実際の会話のようですが、実際は原稿を読んでそれを聞いて答える問題なので、厳密に言えば読解問題を読んでいるだけの問題で、あとはそのスピードについていきながら理解できるかどうかが問題になります。

CDやテープをただかけっぱなしにして聞き流すだけの学習法は一番サボりやすい勉強なので注意が必要だとも言っています。

あと、もう一つ印象に残ったのは、

●「知らない単語に出会ったらラッキーだと思いなさい」

という言葉です。

単語の学習で大切なのは「復習を習慣化すること」だと言っています。だからあまり真面目になりすぎず、「忘れて当然」「知らない単語が出てきても外国語なのだから当然だ」ぐらいの、ゆったりとした気持ちで焦らず、気長にやっていくことが語彙習得では大切ではないかと言っています。全くそのとおりだなと思います。

その他に、役立ちそうなpodキャストのサイトや、読みやすそうな洋書の一覧なども載っていて、理屈や解説だけではなく、実際に役立つ情報が書かれており、学習本の中では非常に中身の濃い、良心的な内容の本という印象を受けました。
「超音読」英語勉強法 留学経験なし! だけどTOEIC テスト満点!

2012年02月26日 00:39

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